勉強の質を高める 1
国語(現代文)が特に苦手な塾生が時々います。だいたいそういう生徒は、読書をしません。本人は読書は別に嫌いではないと言うのですが、どんな ジャンルの本でもいいから、本を読むようにとアドバイスしても、時間がないとかの理由をつけて、なかなか本を読もうとしません。マンガでなければどんな本でもいいから、それこそライトノーベルと言われるものでいいからと言っても、なかなか読んでくれません。
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そういう場合は、とりあえず現代文の問題集を解いてもらうしかありません。ところが現代文の問題集を解くと、すぐに偏差値が上がる生徒と、なかなか上がらない生徒がいます。なぜでしょう。両者の間にどんな違いがあるのでしょう。そこが今回のテーマ勉強の質の違いです。
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国語の問題であなたが解答を出したとき、その答えにどのくらい自信がもてますか。たとえば国語の選択肢の問題で、5つの中から2番を選んだ、その根拠をきちんと説明することができますか。答え合わせをしたときに、たまたま正解できたから、それでもう終わってしまってはいないでしょうか。他の選択肢が間違っているという明確な理由を説明できますか。勉強の質を上げるには、こういう根拠を明確に説明できるように、ならなくてはいけません。
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みなさんは、『そのくらいのこは、当然している』、と言います。しかし私が塾生に、『私にわかるように、その根拠を説明してください』、と言うと、何を言っているのかよくかわかりません。説明になっていないのです。本人は理由を理解しているつもりですが、これでは理解していることになりません。せっかく時間とエネルギーを使って、国語の問題を解いたのに、こんな中途半端なやり方では、力がつきません。ここが勉強の質の違いなのです。
一生懸命に勉強して、時間もたくさん使って、たくさんの問題集をこなしても、偏差値が上がらない生徒は、まず間違いなく勉強の質に問題あります。