では、なぜ今回急にこんなにも一気に、成績が上がったのでしょうか。結論から言うと、当たり前のことを、当たり前に勉強したからです。彼はどうしても、指定校推薦が取りたいようで、そのためには学校の成績を、常に上位をキープしておかなければならないのです。

指定校推薦は、高校の成績だけで決まります。推薦入試にも色々あって、高校の成績プラス小論文や面接、又は学科試験を課すというのが一般的です。また推薦入試の時に利用する高校の成績、いわゆる内申点は、高校3年間の成績の評価です。ここでみなさんも注意しておいてほしいのですが、大学入試で利用する内申点は、 3年間の平均です。中学の時のように、中学3年時の１年間だけの成績ではありません。また大学の普通の推薦入試とは違って、指定校推薦入試は、高校側からの推薦がもらえたならば、ほぼ間違いなく１００パーセント合格できます。

だから彼は、どうしても高校1年の最初から、いい成績を取っておかなければならないのです。

以前とは違った彼の塾での勉強の様子ですが、あきらかに勉強時間が増えていたのは事実です。またできれば指定校推薦を狙いたので、がんばりたいと、今回はよく口に出して言っていました。それに、このこと決定的だったと思うのですが、試験範囲の問題集や学校から配布されたプリント（問題）を、しつこく繰り返し解いていました。以前ならば、1回で終わっていたところを、今回は最低3回は解いていました。その分勉強時間も長くなりました。しかし3回やったからと いって、3倍の時間がかかったのではありません。1・５倍か、せいぜい2倍までです。また労力はそれ以下です。

ここでも私がいつも強調している、繰り返し学習が、成績アップの決め手になっていますね。あなたは今回もこのことを、しっかり認識しておいてくださいね。