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アメリカの教育事情

item20140512002walllargeちょっと勉強とは別の話ですが、アメリカ人の平均年収はどのくらいか知っていますか。日本円にしておよそ1000万円くらいだそうです。ここのところかなり円安進んだのでもっと大きくなっているかもしれません。この数字だけ見れば、アメリカ人は日本人よりはるかにいい暮らしをしていそうです。しかしアメリカ人の一般的な年収は、だいたい日本円にして300万ぐらいだそうです。アメリカに在住する私の知り合いは、みんなそう言います。この実感が正しいようですが、どうしてなのでしょうか。

それは貧富の格差が大きいということです。アメリカでは3パーセントの富裕層が、アメリカの富の70パーセントを握っていると言われています。一部のお金持ちとその他大勢の貧乏人とに、アメリカ人は別れてしまっているのです。アメリカも1970年代の初めまでは、国民の大多数が中流階級でした。しかしその後どんどん貧富の格差が拡大したのです。

アメリカでは金持ちは金持ちだけ集まって住んでいます。アメリカ人は、その人が住んでいる所がわかれば、その人の年収がおおよそわかってしまいます。私の知人はシアトルに住んでるのですが、そこはマーサーアイランドという、湖にある陸続きの島で高級住宅地です。島(町)の入り口には、ショットガンを持った ガードマンが24時間警備していて、一歩町に入れば家に鍵をかけなくてもいいくらい治安がいいそうです。

アメリカの小学校やハイスクールは、その地区の税金で運営されています。したがって金持ちが多い地区の学校には、おカネがたくさん使われ、いい先生を雇用し、いい設備で質の高い教育をしています。以前アメリカのある州の、共通テストの地区別成績表をみせてもらったことがありますが、トップの点数が90で一番下は20くらでした。これは個人の成績ではありません、その地区生徒の平均点です。ここまでの格差は日本では考えられません。子供たちも、両親の収入によって住む地域が決まり、そこでの教育のレベルも決められてしまっているのです。悪い地区では治安も悪く、路上で麻薬の売買をしょっちゅしていて、そんなところに生まれると、恵まれない人生を送ることになってしまいます。

まだまだ日本はここまで貧富の格差が拡大していませんが、どちらかと言えばその方向に社会が向かっています。 中国はアメリカ以上の格差社会だし、世界じゅうがその方向に向かっていると言っていいしょう。これはいいこととは思えませんが、もしそうなら、あなたも勝ち組に入れるように、勉強がんばらねばなりませんね。

 

 

 

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