私立大学の勉強法 (大学受験入門 4 )
少し前に国公立大学の受験のおおまかな傾向についてお話しました。国公立大学は私立大学と比べると、記述式の問題が多いということでしたね。大学受験で求められる学力は、私立大学でも国公立大学でも基本的にはあまり変わりません。なので標準的な学力を身につければ、あとは記述式の問題になれることが、国公立大学受験の対策だということをお話ししましたね。
今回は私立大学の受験の傾向についてお話します。私立大学は応募人数も、受験者人数も国公立大学と比較にならないくらい多いです。そのためか入試問題も記号で答えるものや、マークシートを利用したものが多いです。採点を省力化するためです。なのでその記号問題(答えを選択する問題)の、対策をしておかなければなりません。
記号問題やマークシート問題は、解答を作る時間がかかりません、だからその分問題数が多くなりがちです。英文読解ではその文章の量がますます増える傾向にあります。英語だけでなくその他の教科も、問題量が国公立大学と比較すると多いです。時間内にたくさんも問題を解く練習も必要です。また偏差値上位の大学、早慶上智クラスになると、社会(日本史、世界 史)などで、マニアックかと思える細かい知識を問う問題が出題されたりします。過去問などでそういった問題を初めて見ると、途方に暮れてしまい、やる気がそがれることがあります。しかしあまりにマニアックな問題は無視していいです。きちんと覚えておかなければならないところ覚えて、解答することができれば、充分合格でるようになっています。あまり知識の枠を拡大し過ぎて、勉強時間を浪費しないように気をつけてください。
またこれはどんな受験勉強でも、王道の勉強法ですが、過去問の研究は怠らないでください。過去問は10年分ぐらいやってください。赤本(オーソドックスな過去問)では、3年から多くて5年分ぐらいしかありませんが、アマゾンで探すか、高校や予備校には古い赤本が保存されているのでそれをコピーさせてもらうかして、必ず10年分ぐらいの過去問をそろえ、研究してください。またその過去問の研究が、日本史や世界史などの知識を絞る範囲も教えてくれます。