センター試験はみんなが受けるべきか
センター試験は、現役高校生は基本的に全員受けさせられます。だから受けるべきかと聞かれれば、受けざるを得ないと答えるしかありません。しかしその上で考えておいてほしいことがあります。センター試験は、もともと国公立の大学受験のための試験です。最近私立大学でも、センターを利用できる大学が多くなりましたが、私立大学に入学する生徒で、センター試験を利用しているのは、ごく一部であるということを理解しておいてほしいです。
センター試験側の発表によれば、ほとんどの私立大学でセンター試験が利用できるようになったと言っていますが、たしかに利用できる大学の数は多いですが、かと言ってセンター試験だけで大学に合格する受験生は、ごくわずかであることを知っておいてください。ほとんどの学生は、一般受験生です。だいたい推薦で入学する生徒の数と、センター試験で入学する生徒の数は同じくらいだと思っていてください。
東京や関西の受験生のおよそ80パーセント以上が、私立大学に入学することを考えれば、たいていの受験生は、センター試験を受ける意味が、ほとんどないと言っていいでしょう。しかし大方の高校では、ほとんど強制的にセンター試験を受けさせられます。
そこで注意点ですが、一部の生徒を除き、ほとんどの生徒はセンター試験を、模擬テストぐらいの気持ちで受けてください。センター試験の高得点を狙うことによっ て、私立大学向けの勉強が中途半端になってはいけません。私立大学もそれぞれ入学試験には、出題の傾向があります。合格に向けてその狭い関門をくぐらなければなりません。余計なことで時間を使っている余裕などありません。くれぐれもセンター試験の勉強にふりまわされてなりません。そこのところしっかりと割り切って、センター試験を扱ってください。
ただし国公立の大学を目指す受験生、私立大学でもセンター試験の利用を考えている受験生は、その限りではありません。自分の志望をよく考えて、中途半端にならないようにセンター試験に臨んください。
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