浪人生は夏までが勝負です。８月の模擬テストでの志望校の判定が、ＢもしくはＣ判定を出さねばなりません。現役生は１１月ぐらいからぐいぐいと偏差値が上がっていきますが、浪人生はこの時期あまり伸びません。受験生は、浪人すると１年間たっぷり勉強できると思っています。高校に通う必要もないし、毎日が休日で、一日中勉強ができると思っています。その考えこそが落とし穴です。余裕もって勉強できるのは７月までです。秋になると必ずあせり始めます。あせると勉強が空回りします。そうすると実力がつかず偏差値も上がりません。夏までに結果を出すつもりでいないと、秋以降はあせって、勉強がはかどりません。私はこのことを浪人生に強く忠告したいです。

今年高校に進学した塾生のお兄さんが、去年浪人しました。どうしても早稲田に入りたかったようです。どこか大手の予備校に通っていたそうですが、結局滑り止めにも落ち、２浪目に突入しました。妹さんの話によれば、お兄さんが本格的に勉強を始めたのは、秋ごろからのようです。

うちの塾に通っていれば、うまく導いてあげたのにと、残念に思います。浪人を成功させるには、強い意志が必要です。でなければ、そばでおせっかいを焼いてくれるコーチが必要なのです。