クラブ活動選びの相談
先日、新中学1年生を持つお母様から、娘さんのクラブ入部についての相談を受けました。娘さんはバレーボール部入部したいそうなのですが、バレー部は練習 日数が多く勉強に差しさわりがあるのではないかと、お母様が心配していいるのです。彼女の入りたいバレー部は、月曜日から金曜日まで毎日練習があり、土日 も試合も含めて、どちらか1日つぶれることが多いということでした。練習もハードらしいということです。だから、疲れて学校から帰ってくれば、後はご飯を 食べ、お風呂に入って寝るだけで、勉強する余裕がなくなるのではないかと、心配しているのです。
私が長年塾生を観ていて、クラブ活動と 勉強をどう両立させるかというのは、大きな課題です。私達勉強を教える立場から言えば、クラブ活動はほどほどにして、勉強の方に時間も、エネルギーも割い てほしいというのが、本音です。クラブ活動は、受験の合否にはほとんど影響がないからです。いくらクラブ活動をがんばっても、受験にプラスの評価になるこ とは、ほとんどありません。スポーツ推薦を狙うのでない限り関係ないのです。
しかし、中学や高校時代に、体を動かし何かに夢中に取り組む ことは、肉体や精神を鍛える意味でも本人の人生に大きくプラスとなります。先輩との付き合いなど、縦の人間関係を学ぶ上でも、大事なことだと思います。ま た受験は最後は体力勝負です。大学受験でも高校受験でも、最後の追い込みを集中してかけられるかで結果が大きく変わります。とくに最後の1ヶ月~3ヶ月が 重要です。それには体力が必要です。そのためにもある程度、ふだんから体を鍛える必要があります。
高校生も中学生も3年生になったら、い つまでクラブ活動を続けるのか、いつやめるのかというのも重要な問題です。特に中学生の場、都立高校の受験には中学生3年生の成績が、内申点として受験の 合否に大きく影響します。だから私の立場から言えば、中学3年生になったら、もうクラブ活動はやめてほしいぐらいです。
クラブによって、いつごろ3年生が引退するか、その時期が違います。このことは後々受験に響きます。引退が11月ごろだと大変です。新1年生はクラブを選ぶ時に、3年生がいつ引退するのかということも、考慮に入れて判断してください。