受験の要 2/2
10ヶ月の前半の受験勉強より、入試直前の2ヶ月の勉強の方が重要だということ、そしてその2ヶ月を、集中して乗り切るには、体力が必要であるということを、前回のブログで説明しました。
このことは、大学受験のことだけを、言っているのではありません。高校受験生である中学生でも同様です。
今年の都立高校の受験でもそうでした。毎日塾に来るから、やる気があるのですが、塾での勉強がいまいちはかどらない、すぐに体がだるくなったり、背中や肩が こったりして集中力が続かない、そういうことがあります。それは、あきらかに体力の問題です。反対に体力が続く生徒は、集中力も持続していました。ここで 勉強を爆発してできるか、できないかは本当に体力しだいです。
体力は個人差があって、必ずしも運動部を長く続けているから、体力があるというわけではありません。また3年生は、遅くても夏ごろにはクラブを引退するでしょう。それから入試までは半年くらいあるので、運動部で培った体力は、も うそのころにはあてにできません。そういう場合でも体力がある人は、先天的な素質がある人だと言っていいでしょう。
普通の受験生は、体力作りを計画的にしなければなりません。受験勉強のカリキュラムの一つとして、カウントしてください。同じ姿勢で勉強を続けるだけでも、それなりの筋力が 必要です。そのために、簡単な筋トレを毎日続けただけで、ずいぶん集中力が違ってきたと言っていた受験生がいました。気力が萎えるのも、集中が持続しない のも、眠たくなってしまうのも、広い意味での体力不足がです。
あなたが、勉強に対してやる気が出ない、集中力が持続しないのは、あなたの根性の問題ではなく、ただ単に物理的な要因、体力がないだけかもしれませんよ。