受験勉強の要 1/2
受験勉強をたとえば、一年間続けるとして、入試までの最後の2ヶ月と、それまでの10ヶ月とくらべて、どちらが重要かと言えば、最後の2ヶ月の方がずっと重要です。ということで、今回のお話は、前回のつづきです。
また、私のことを持ち出して恐縮ですが、私の大学受験は、賞味1ヶ月の勉強でした。もちろんそれまで何ヶ月も、勉強はしていましたが、一日の勉強時間を比べると、比較にならないくらい少ない時間でした。だから私の中では、最後の1ヶ月だけ勉強したという感覚です。
学費など受験に必要な費用を、自分で稼がなければならなかったので、最後の1ヶ月までの期間(それまでの何ヶ月もの間)は、毎日アルバイトに精を出していました。毎日12時間近く働い ていたと思います。そんな忙しい合間でも、隙間時間を見つけて、英単語を覚えたりはしていました。また、たまの休みの日には、図書館にこもって勉強もしていました。それくらいは勉強していましたが、最後の1ヶ月と比べると、微々たる量です。
模擬テストも、受けていませんでした。受験する大学を早稲田だけと決めていたので、今さら実力を確かめる必要もなかったからです。だいたい受験日直前の、1ヶ月しか勉強していないので、模擬テストを受ける意味があません。
毎日何時間ぐらい勉強したでしょうか? トイレと食事と睡眠以外は、ほとんど勉強していました。そのころ付き合っていた彼女(今の妻)は、まるで、椅子とお尻が、くっついているようだと、言っていました。そして受験終わった後は体がぼろぼろした。
たった最後の1ヶ月のの勉強で、これだけの成果を出すことができます。そのために最も必要なものは何でしょう。それは体力です。長時間の集中に耐えられる体力です。集中力が切れるのも、眠たくなってしまうのも、体力が足りないことが、一番の原因です。もちろんやる気も大事でしょう。しかし受験生はみんなやる気があります。気力が続かないのも、そのほとんどが体力不足が原因です。
私どもの塾は小さな塾なので、一人ひとりの勉強のすすみ具合だけでなく、その人の精神状態までよく観察することができます。それらから言えることですが、最後の追い込みをうまくかけられる受験生と、そうでない受験生では、結果が大きく変わりますが、いい結果を出すには、体力をつけることが一番大事だということがわかります。
受験生のみなさん、「体力が最後には、ものを言う」と、いうことを心にしかっりときざんでおいてください。