高校受験、英語、数学が苦手 (早い目の手当てが必要)
高校を受験する予定の生徒で、英語と数学が苦手な人は、とにかく早い目に英語や数学の実力をつける必要があります。模擬テストの合格判定が高いのに、不合格になってしまうケースに、英数の点数が低くて、理科や社会で点数が高い場合が多いです。受験は合計点数で判定するので、理科も社会も、英語や数学と同じ比率で重要です。しかしたとえば、英語や数学で80点取るのと、理科や社会で80点取るのとは、同じ80点でも全然意味が違います。
夏や秋の模擬テストで、理社の点数が高く、英数の点数が低い状態で出た合格判定は、差し引いて判断する必要があります。模擬テストの判定結果に反して、受験結果が著しく悪い場合は、私の長年の受験指導の経験から言って、点数を理社で稼いでいる場合が多いです。合格判定は総合点で判定するので、甘い間違った判定が出るのです。
なぜこのように、模擬テストの判定結果があてにならなくなってしまうのでしょう。それは、受験直前には、理社は伸ばしやす いが、英数は伸ばしにくいからです。秋の模擬テスト以降に、がんばって理社を伸ばしていく受験生は多いですが、数学や英語の点数を、大幅に伸ばすことがで きる受験生は少ないからです。
はっきり言って、理社は基本的に暗記科目です。積み重ねも必要ありません。積み重ねとは、1年生で習ったところを、理解していないと、2年3年の習う範囲が理解できないということです。英語や数学はつみ重ねが大事ですが、理社はそうではありません。特に社会は、歴史の戦国時代は満点が取れるが、興味の無い奈良時代は10点しか取れないという、極端なこともありえます。
英語や数学は時間がかかります。英語や数学は実力をつけるのには、時間をかけて少しずつ、積み重ねていかなければなりません。だから、もしあなたが、3月や4月の時点で、英語や数学が苦手なら、まず英数教科の実力を高めなくてはいけません。理科や社会は、あとからでも実力をつけるとが、英数よりずっとたやすいので、とにかく最初は英語と数学の実力をつけることに専念してください。
また、理社で点数を稼いだ模擬テストの結果は、差し引いて診るようにしてください。