受験生と睡眠時間 1
かつて4当5落なんて言葉がはやったことがあります。あなたは聞いたことがありますか、睡眠時間が4時間なら入学試験に合格し、5時間なら不合格ということです。しかしこれはおかしいです。たまに睡眠時間が短くても平気な人がいますが、たいていの人は6時間~8時間睡眠をとらないと、体調を崩します。いつだったか忘れましたが、東大に合格した学生の平均の睡眠時間が何かの雑誌に紹介されていました。たしか7時間ぐらいだったと思います。
睡眠時間を減らして勉強するのはかしこくありませんね。日本人には、「英雄ナポレオンが、3時間しか寝なかった、だから睡眠時間を減らして私もがんばる」、と言ったナポレオン幻想があります。無茶な話です。
かつて、うつ病から心療内科にかかるようになった知人がいましたが、結局睡眠不足が原因でした。たくさんの薬を医者からもらっていましたが、ほとんど効き目がなかったようです。副作用の方が大きかったように思います。いつだったか、その彼をふくめ友人何人かと自動車で出かけたことがありました。彼があまりに激しいいびきをかいて寝るので、もしかしてあのいびきなら睡眠が浅いのではないかと思い、専門病院で一度検査してもらうようすすめました。すると検査の結果、深い睡眠がとれていないことがわかりました。本人には自覚がありませんでした。
喉が気孔をふさぐので、いびきも大きくなり、眠りが浅くなるそうです。本人にはほとんど自覚がありません。健康な人が突然死するポックリ病の原因も、これではないかと推測されています。彼はその後外科的な簡単な治療をして、それだけで無事うつ病を克服しました。
あなたも、なくなんとなくやる気がおきない時、眠りが浅く睡眠不足になっているかもしれません。快眠できること、これも受験を成功させるには大事な要素です。