それでも計画だおれにならないために
勉強の計画を実行に移すための、様々方法、注意点を今まで話してきましたね。それでもまだ、勉強が計画だおれになってしまうと、訴える生徒がいます。そこでさらに効果をあげるために、また一つ守ってほしいことをつけ加えます。
それは、計画は前の日の夜に立ててほしいということです。必ず計画は前日に立ててください。だれでも人は一日単位で物事を考えています。おそらくあなたも、 休みの日には、今日一日何をしようかと考えるでしょう。だいたい計画は一日単位で考えます。勉強の計画も同じです。長期の見通しがついたら、日々何を勉強するか、今日一日、何をどう勉強をするかを考えるでしょう。朝、余裕持って起きられる人は、朝、その日に、何をどう勉強するか考え、余裕のない人は、学校から帰ってから、その日の勉強の予定を考えるでしょう。どちらにしても、勉強の計画は、勉強するその日に立てる人が多いです。しかし今度からそうしないで、一日の勉強の計画は、必ず前日の寝る前に立ててください。一日の終わりに次の日の準備をしてください。これだけで計画の実行率を上げることができます。
つまり、次の日に勉強することを、前日のうちに立ててしまうのです。これがどうして効果があるのでしょうか。最近の脳生理学の研究では、人間の脳は眠っている間に記憶の整理をしていることがわかってきたからです。睡眠に入る前に、次の日にする勉強を決めておくと、眠っている間に潜在意識が活発に活動し、脳が自動的にその次の日にやることを、明確にしてくれるからです。
また実際、勉強の計画を、前の日に立ててみれば、あなたも気づくと思いますが、前の日に勉強の計画を立てるということは、良いイメージトレーニングにもなるのです。計画を立てるときに、計画を実行していることろ、がんばって勉強しているところを、知らず知らずのうちにイメージしていているからです。「あしたこれを勉強しよう、がんばるぞー」、というふうにです。
どうしても計画だおれになってしまうと悩んでいるあなた、寝る前に、次の日の勉強の計画を立てるという習慣をつけることをお勧めします。