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世界史の始まり 2

013フビライは中小都市を直接支配したのではなく、それぞれの都市は、モンゴル貴族が世襲する所領でした。それはたとえば、徳川幕府が日本各地の藩を治めた時のようなものでした。実際には元朝は純然たる遊牧帝国で、首都大都にもモンゴル族伝統のテントであるゲルが置かれ、フビライもいつでも遊牧に出られるように、ゲルの中で生活していました。

モンゴル帝国がユーラシア大陸の大部分を統一したことによって、それまでに存在した国が消滅して、あらたにモンゴル帝国から新しい国々が分かれ、それが基になって、現在のアジアと東ヨーロッパの諸国が生まれてきました。中国、韓国、パキスタン、インド連邦、カザフスタン、アルメニア、グルジア、ウクライナ、アフガニスタン、イラク、イラン、トルコ、ロシア、エジプト、北アフリカの諸国に至るまで、モンゴル帝国の継承国家でないものはありません。まさにモンゴルは世界史を作った民族なのです。

世界史がモンゴル帝国から始まったいう歴史解釈は、歴史学者、岡田英弘氏が開陳しています。彼は文字(言語)を解釈することの天才で、中国共産党によって絶滅させられた満州族の文字を読解することを手始めとして、契丹文字や女真文字など、もう滅んでしまった支那(中国)の諸民族の文字を読解して、そこから本当の支那(中国)の歴史を著しています。今の日本の中国歴史学の主流は、中国共産党の創始者である毛沢東の指導によって書かれたものがその中心となっています。岡田氏は中国寄りの中国史学会の中にあっては、異端なのです。また岡田氏はまだ20代の若さで、日本学士院賞を受賞しています。この賞は普通はどんなに若くても、50代以上で受ける賞です。いかに岡田氏の中国史の研究が、特出していたものかがわかります。

岡田氏のような立場で、中国史を研究している学者は、まだほとんどいません。もしあなたがこのことに興味があるなら、歴史学者として身を立てることも可能です。世界中探してもまだ2~3人かもしれません。あなたも大学に入って研究してはどうでしょうか。

これで大学に入るための勉強のやる気が、少しは増やすことができたでしょうか。

http://www.youtube.com/watch?v=IiJ2iF-zHlc 本当の中国史の講座です。

http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-980.html#comment 参考文献です。

 

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