受験の心得
あいつは、たいして勉強していないのに、どうしてできるのか。もともと頭のできが違うのか。こんなふうにあなたは、人を羨ましく思ったとはないでしょうか。広い世間には、天才と呼ばれる人が少なからずいます。上を見ればきりがないし、また下を見てもきりがありません。明らかにあなたより努力不足なのに、 あなたよりずっと高い偏差値を出す人もいれば、あなたよりがんばっているのに結果のともなわない人もいます。もしあなたが上を見てしまえば、悔しくなってくるでしょう。その気持ちは理解できます。でも羨んだところで、あなたの偏差値が上がることはありません。下を見て安心すれば、前進にブレーキがかかります。
大事なことは、あなたの上や下を見ることではなく、あなたの今の現実をしっかり見つめることです。
受験勉強を100 メートル走にたとえるなら、50メートルからスタートする人もいるし、マイナス50メートルからスタートする人もいます。あなたは0メートルからのスター トかもしれません。確かに50メートルからスタートする人は、試合(受験勉強)を有利に進めるでしょう。それに対してあなたは不平を言いたくなるでしょう。しかしあなたが不平をもらしたとたんに、あなたは何メートルか後退します。
不平を言いたい気持ちがわからないわけではありませんが、不平に思うだけで後退すると思っていてください。少し厳しいことを言うようですが、何かをなしとげようとするときは、このくらいの厳しさが必要です。
これは人生全体にあてはまることです。あなたがもって生まれたものについて、すべてあなたに責任があるのです。こう確信することが人生成功の秘訣なのです。