一人ひとりの生徒を塾長が責任を持って個別指導しています

文京区、豊島区、新宿区の生徒が通う個別指導塾 笑顔の学習塾

将来の展望 2

008話が長くなってしまいましたが、ようするに未来の予想は困難だということです。それでも人間は未来に対する不安、その不安は今この場で感じているのですが、その不安を解消するために、将来を予測して計画を立て、それによって今の自分を律していきます。そうそのことが大事なのです。将来どうなるかわからないからこそ、今目の前にあることに、一生懸命に取り組むのです。その姿勢が大事なのだと私は思います。

以前日本の造船業は、ダントツで世界一でした。世界で作られる船の総トン数の40パーセントが日本製でした。1970年代のことだったと思います。確かに今でも日本の造船業は世界屈指ですが、労働集約的な要素の強い造船業は、韓国中国にその首位の座を明け渡しています。もちろん船のエンジンやスクリューなど重要な部品は、今でもほとんど日本製ですが、大学の工学部に造船科がほとんどなくなってしまいました。日本では仕事がなくなってしまうと、学生の人気が落ちてしまったのです。

今では造船の仕事の総量は減っていますが、かつての技術者はエネルギー資源のプラント建設に移ったり、広島の小規模な造船会社、尾道造船のようにスリランカに工場を移して、業績を上げているところもあります。また造船所のプラント構築に活路を見出しているところもあります。いずれにせよ、培った技術は無駄になっていません。

社会が変わり、世の中の需要が変化しても、不満を言わずに目の前のことに懸命に努力してきた人は、どこからか活路が開けていきます。あなたも勉強の意義が見いだせなくて、やる気がなくなってしまうこともあるかもしれません。しかし目の前の勉強に懸命に取り組めば、そのことが必ず将来につながっていきます。 きっといいことがあります。努力は決して無駄になりません。だからみなさんも勉強がんばってください。

 

 

コメントを残す