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将来の展望 1

009なぜ勉強しなければならないのか、どうして英単語を覚えたり因数分解の問題を解かなければならないのか、ちょっと勉強がいやになった時、あなたも疑問に思い、愚痴を言いたくなったことがあるでしょう。私もそうでしたが、塾生からそんな質問を受けることがよくあります。「なんで勉強せなあかんのん?」、と。

も ちろん将来のことを考えて、今勉強しておくことが担保になることぐらい、どんな生徒もわかっています。将来したい仕事があり、なりたい職業が決まっている人にとっては、受験勉強がそれに結びつくとわかっていれば、勉強にも気持ちが入るでしょう。しかし具体的になりたい職業、やりたいことがはっきりしている 生徒は少数です。しかも今なりたい職業があっても、月日がたってそのままその気持ちが続いているとは限りません。

具体的な将来像を描くこ とは難しく、まして中高生にそれを要求するのは無理というものです。だから将来の展望とは、かくいう不確定なものです。大学や高校を卒業して、多くの人が就 職しますが、最初から就きたい仕事に就ける人もほとんどいません。好きなことをして食べていけるほど、社会は甘くありません。そんなことを最初からできる人はほんの一握りです。

ちょっと話がそれますが、私が大学生の時、近所の公立図書館で学年末試験のために、ドイツ語の勉強をしていたら、 向かえの机でドイツ語の本を読んでいる老人がいました。あまりに年配の方でどういう人かと興味を持ち思わず声をかけました。するとその人は東大の元教授でした。その人の話によれば、「中学時代(旧制中学)優秀な学友は、みんな海軍や陸軍に行って戦死してしまった。俺は頭が悪かったから、東大に行って生き残ったのだ」と、言っていました。(その教授が言う、海軍や陸軍に行ったというのは、陸軍大学や海軍大学のことだと思います。)  つづく

 

 

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