模擬テストの受け方 3
模擬テストは消防の避難訓練と同じ。だから本番さながらを想定して、真剣に受けることを以前このコーナーでお勧めしましたね。今回は模擬テストの時間の配分です。時間が足らなくて、あるいは時間配分を間違えて、くやしい思いをしたことがあなたもあるでしょう。本番の受験でこんなくやしい思いをしないですむように、どの問題でどれくらい時間を使うか、その予行演習も模擬テストで十分やってください。
ずばり時間配分は、問題を解く順序やかける 時間の量などを、自分のやり方、パターンを作ってしまうことです。たとえば国語の問題で、設問を先に読んでおいてから、文章を読むとか、先に漢字だけを書いてしまうのかとか、また小説問題を先に解いてから論説文をと解くのかというやり方を、自分のパターンを模擬テストをつうじて作ってしまってください。
時間配分での注意点は、「いさぎよさ」 です。これは受験勉強全体にいえる事で、私もよくこのことを指摘していますが、中途半端にならないことです。たとえば後2分で解けることがわかっていれば、2分かけて問題を解くでしょうし、あるいは逆にいくら時間をかけても正解できないことがわかっていれば、もうその 問題は棄ててしまうでしょう。このように棄てる問題、時間をかけて解く問題を見分ける目も、模擬テストを利用して身につけ、メリハリをつけてテストを受ける訓練をしてください。
このような模擬テストの受けかたは、過去問に取り組む時にもいえる事です。しかし模擬テストの方がより本番に近く、臨場感があります。過去問やその他の問題で身につけた自分独自のやり方を、模擬テストで実践してみてください。
模擬テストをうまく利用することによって、あなたの合格可能性ははぐっと大きくなります。がんばってください。努力は報われます。