高校受験 国語 評論文読解法 1 (中学生へ)
国語の苦手な受験生で、その中でも評論が苦手という受験生が多いです。国語、特に現代文は本をたくさん読むことに加え、解答に到った経緯や理由をきちんと説明できる習慣をつけることが得点アップにつながると、以前のブログで説明しました。そのために国語の問題を解く時には、まるでだれかに説明するように自分に向かってブツブツ説明しながら解きなさいと言いましたね。今回はさらに、具体的な評論文の解法のテクニックを解説します。
評論文は次の3つに分解できます。「意見」、「理由」、「具体例」です。どんな評論文でもこの3つで構成されています。「意見」は著者が一番言いたいことですね。国語 の入試問題はこの「意見」を問われる設問が一番配点が高いです。「著者の意見とあったものを次の中から選びなさい。」 「本文の趣旨を述べなさい。」 とかの設問の場合です。筆者の「意見」については、なぜそうなるのかの根拠が必ず書かれています。それが「理由」ですね。そしてさらにその理由を補強するために例をあげて説明ています。それが「具体例」です。
批評論文はすべてこのような形で構成されます。だから問題文を読むときに最初から問題文をこの3つに分類しておいてください。文章全体を丸で囲んで、印をつけておくといいです。それが筆者の「意見」ならその全体を囲んで、その上に「い」とかマーキングしておけばいいです。そうすれば後ですぐ見分けがつきます。
このように初めから分類しておけば、筆者の意見を設問で問われた時、その部分だけ読めば解答できるようになります。無駄な時間を使わなくてすみます。国語の問題は時間に余裕を持てるだけで得点が上がります。読書量が多い生徒が国語の得点が高いのは、まず第一に文章を読む速度が速いからでです。あまり読書をしていない生徒でも、この方法で時間の短縮ができます。
高校受験生のみなさん、このやり方をぜひ試してみてください。