高校入試 国語 評論の出題傾向 (大学入試の現代国語もかぶります) 3 少子高齢化+(政経)
少子高齢化の世間で言われている解決策は、2つです。子育て支援の充実と、移民の促進です。
ここからは私の意見です。様々な子育て支援はないよりあった方がいいでしょう。少しの効果は期待できます。しかしフランスの例を見るように、その効果は限定的です。結局移民が少子化問題の解決策になっています。しかしもう一つ有効な手段があります。それは経済成長率を上げることです。実は出生率と経済成長率は相関関係があるのです。経済成長率が出生率を上げることを指摘している評論はあまりありません。
経済が右肩上がりだと、未来に対して積極的になり、将来の投資にも積極的になります。その経済成長には緩やかなインフレが伴います。それが家を買ったりする投資に対するモチベーションを上げます。出産は一番の未来投資です。右肩上がりの経済になれば、自然と子供を産む気になり、出生率が上がるのです。未来に対する希望が出生率を上げるのです。
日本はバブル崩壊以来、失われた15年とも言われています。経済の低成長が続いています。しかし安倍ノ ミクスのように、日銀が今までにない規模で金融緩和を行い、しかも政府(国)がお金を使えば、経済成長率は格段に上がります。税収が限られている中で政府がお金を使うということは、政府自体が通貨を発行するか、政府が国債を発行する(政府がお金を借りる)かのどちらかです。(つづく)