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(先のブログに続く)  大学入試で英語が重要視される理由 1

161日本の近代学問は海外から入ってきました。長い間の鎖国政策のために日本の学問は海外に後れを取っていたのです。明治政府はその後れをと取り戻すために、優秀な若者は留学にさせ、海外から優秀な先生を呼び、日本の学問の基礎を築きました。そして多くの分野で近代化を達成していきました。

当時学問は、海外の文献を読むことから始まったのです。学問をするということが、英語の文献を翻訳することとほとんどイコールだったと言っても過言ではないでしょう。英語を読むことができなければ勉強にはならなかったのです。大量の文献を海外から購入し、それを翻訳して理解することが学問することだったのです。

その事情や傾向は明治の時ほどではないですが、まだ今もで続いています。以前医学部に行った後輩から聞いたのですが、彼は、「医学部に行ったのにまるで英文科に行ったようだ」、と言っていました。それぐらい毎日たくさんの英文を読まされていたそうです。医学でも英語の文献を読めないと、勉強にならないのでしょう。そのことを考えると、まだ鎖国が解けたばかりの明治時代では、外国語が読めることがどれだけ重要であったか想像できます。

私が大学受験をしたころは、下線部を和訳しなさいというような問題が、今よりずっと多く出題されていました。英語の長文は必ず出題されましたが、今の方がずっと単語数が増え、英語長文が長くなっています。かつては全体の意味をざっくり理解するというより、限られた量の英文を、精読することを求められていました。それは翻訳英語の傾向がかつては強かったということでしょう。(つづく)

 

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