教職員の待遇が、教育に反映する(受験校選択のヒント) その3 桜ノ宮高校の事件
桜ノ宮高校のバスケット部員の自殺事件のこを、知っていますか。テレビのニュースやワイドショウに頻繁にとりあげられていたので、みなさんご存知かと思います。大阪市の橋下市長もいろいろメディアに顔を出しコメントしていましたね。実は私はその桜ノ宮高校を卒業しているのです。桜ノ宮高校は私の母校です。 今では当時の同級生がその母校の教員をしていたり、地元の友人がPTAの会長をしていたり、また大阪市の市会議員に桜ノ宮高校の同級生がいたりしていま す。そのためメディアには出ていない自殺事件の裏事情についても色々聞いています。また私は自殺した本人にも直接会ったことがあります。
桜 ノ宮高校は、大阪市立ですが、野球では甲子園に出場したこともある、スポーツの盛んな高校です。公立高校から甲子園に出場するのは、なかなか大変なことで、大阪のような激戦区ではなおさらのことです。バスケット部も全国レベルだったらしいです。このレベルになると、部員はクラブ活動が主で勉強が従になる場合が多いです。私立の高校ではそんな部員のために寮が完備されていますが、桜ノ宮高校は公立高校なので寮がありませんでした。だから主だった部員は学校の近くに下宿していました。マンションを借りて共同生活をしていたのです。
自殺事件のあった年の夏、私は実家に帰省していました。その帰省中のことですが、夕食をとるために、たまたま桜ノ宮高校の近くの中華料理屋に入りました。そこに背の高い桜の宮の後輩たちがいました。彼らはアルバイトがてら、ごはんを食べさせてもらっているようすでした。私は自分がOBであることを告げ、彼らにエールを送っていました。事件があったのはそれから約3ヶ月後でした。(つづく)