先のブログでイメージングの大切さ、有効性やそのやり方について、お話しましたね。今回もイメージングの話ですが、参考になる事例があるので報告します。直接受験には関係ないですが、これから生きていく上で、とても参考になる話だと思います。
ボクシングの世界チャンピオンだった、具志堅用高のことを知っていますか?世界チャンピオンの連続防衛で日本記録を樹立したボクサーです。彼の練習の要はシャドーボクシングでした。一流のトレーナーになると、シャドーボクシングをみれば、そのボクサーの実力がわかるそうです。シャドーボクシングとは、対戦相手がいると仮定して、ひとりで、シュッシュ、シュッシュ言いながら、パンチを出したり、フットワークしたりする練習です。あなたもTVなどで見たことがあると思います。シャドーボクシングはイメージトレーニングそのものです。一流の選手は対戦相手の姿ををありありとイメージすることができるそうです。そのイメージ上の対戦相手に、パンチを出したり、パンチをかわしたり、また対戦相手がパンチを出したり、足を使って動いていたりします。実際にリング上で仮想の敵と対戦します。それがシャドーボクシングです。
具志堅はこのトレーニングを毎日5~6時間していたそうです。本物のスパーリングするとなると、せいぜい一日10ラウンド、多くても20ラウンドぐらいが限界でしょう。5時間もスパーリングをすれば、体が壊れてしまいます。だけどシャドーボクシングなら神経が疲れるだけで、肉体は疲れません。だからいっぱい練習ができるのです。
ス ポーツの世界も、ただただ肉体を酷使するだけでは、勝負に勝てないのです。ましてボクシングの世界チャンピオンなんかにはなれません。頭を使う、想像力、 イメージを作る力が、勝負の鍵を握っているみたいです。受験勉強も、ただがむしゃらに勉強してもだめです。頭を使って、戦略的に取り組まないといけませんね。その中でもイメージの力は重要な鍵ですね。