世界1の教育国、日本
先日(2013年12月)、OECDが行った、15歳のを対象に学習到達度調査実施したところ、OECD加盟国の中で日本が1番でした。数学2位、読解1位、科学1位で、総合1位です。今回はそれを記念して、コメントします。
戦後しばらくの間は、いつも日本はこの種の調査では、常に世界1でした。しかしいつのころからか、少しずつ他国に追い抜かれ、依然高水準を維持してるものの、順位は後退していきました。そこでその後退に歯止めをかけようと、第一次安倍内閣のときに、教育再生委員会を作り、様々な改革をしました。そのなかには、いわゆるゆとり教育の廃止が含まれていました。ゆとり教育が学力低下の原因だというわけです。ゆとり教育では、初等中等教育の概ね30%が削られていましたが、それを元の状態に戻しました。その成果がようやく今頃になって表れてきたのです。
その間日本の学力は低迷していたのでしょうか。上位の何割かは、塾でゆとり教育で削られた部分を補っていましたが、その他の子供たちは3割が削られたままでした。したがって平均値が下がったのです。
江戸時代の日本は、識字率が世界一でした。寺子屋には武士の子も、町人の子も、百姓の子も、みんな平等に通っていました。江戸や上方の都会だけでなく、地方でもそうでした。全国に藩校や寺子屋があり、身分の分け隔てなく大多数の子供が通っていました。だから明治維新後すぐに、小学校が開設できたのです。全国の寺子屋がその母体となったからです。ちなみに、寺子屋の先生の約4割が女性だったそうです。
今年10月にも心強い調査 が発表されています。16歳~65歳を対象に、初めて実施した、「国際成人力調査」でも、日本は世界一でした。こんな日本住んでいて、いい大学やいい高校に入るのは、ある意味世界一難しいかもしれません、しかしそのことに、みなさんは誇りを持ってほしいと思います。
(蛇足) 一番上位に君臨する東大は、大学の世界ランクでは20位以下だと批判されていますが、日本の特許貿易は世界のどの国に対しても黒字です。と言うことは、日本の科学技術力は世界一だと言うことです。その科学技術力は、東大を頂点とする大学を卒業した人材が築いたものです。どこの国の人がつけたか知りませんが、大学の世界ランクなどあてになりません。それからもうひとつ、今回の学習到達度調査の結果を、日本の新聞はわざわざ日本国と上海などの都市とを比較した表を記事にして、日本国が一番でないような印象操作をしています。上海などの都市と比較するなら、たとえば日本では東京23区や港区と比較することがフェアーな報道です。このあたりのマスコミの報道姿勢にはなんとも言えない憤りを感じます。