中学校の定期試験 お母様に是非知ってもらいたい
最近、中学でも大学でも学力が低下したと、マスコミなどでは報道されているのを、お母様は見たことがあるでしょうか。しかし塾をしている私から見て、決してそんなふうには感ていじません。東大医学部の合格点が下がっている、問題の難易度が変わっていないのに下がっていると、ある東大医学部出身の教育評論家が言っていました。しかしそれは、医学部がかつてほど、魅力的でなくなったことが原因だと私は思います。
中学での定期試験の問題は、明らかに私やお母様の中学時代よりも難しくなっています。とくに英語ですが、学力試験ではない、範囲の決まった中間期末試験で、今時の中学では教科書以外からの長文の引用が普通です。私たちのころは、教科書以外からの引用はまれでした。しかし今は教科書から引用が、むしろ少ないぐらいです。公立中学は地域によって格差がありますが、私が通っていた地域の中学は、かつて得越境入学だけで2クラスもあった、その地域では進学レベルの高い中学でした。それと比較しても今のほうがレベルが上がっていると感じます。
数学も、学校から配布される練習問題集のレベルを超える難しい問題が、出題されています。それは、勉強のできるレベルの高い生徒がいるので、上位者どうしの実力格差を判定するために、出題されている問題です。明らかに教科書レベルを超えています。
一 部の生徒の親は、英語や数学は、中学の授業内容を超える力を、中学の時からつけさせようと、家庭教師や塾を利用させています。そういう生徒たちのために難しい問題が出ているのです。大学受験を意識してのことだと思います。そして中学生の学力が2分する傾向にあります。大学受験でも、たとえば早稲田などは、私が受験したころよりも、少なくとも英語に関しては、明らかに難しくなっています。
お母様、お母様のころよりも、今の方が学力が上がり、明らかに難しくなっているということを、知っておいてください。