うちの塾生が、３ヶ月前にやった日本史の問題集の復習を、やりたくない、やるのがつらいと言っていました。そりゃそうです。３ヶ月前にやっていたけど、３ヶ月もその問題集をあけていないのだから、当然やるのがつらいはずです。一度やった、一度は覚えた答えを、今ごろ確認したところで、どうせほとんど忘れているに決まっています。せっかく覚えたのに、忘れてしまっていることの現実に直面することは、つらいはずです。そんなことなら、新しい問題集を買ってきて、それをやった方がずっと気が楽です。しかしそれは賢明ではありません。前に学習した問題集を、もう一度やりなおすべきです。少しでも学習した問題集を復習した方が、まだ少しは覚えているし、その分時間の節約にもなるからです。

みなさんもこのような経験が、あるのではないでしょうか。最初は問題集をまじめに取り組んで、一度はほとんど覚えてしまったのに、そのあと何ヶ月もほおっておいたので、ほとんど忘れてしまったことが。そんな時、最初にまじめに取り組んでいれば、取りくんでいるほど、後になって覚えていないこの現実を見つめるのは、よりつらいことになります。こうなる前に復習しておけば、記憶が消えてしまう前に、もう一度覚えているか確認しておけば、こんな嫌な思いをしなくてすんだのに、と彼は悔やんでいました。しかももっと楽にできたはずだと。

ほとんど覚えていることを復習をするのは、エネルギーも必要ないし、時間もかかりません。むしろ楽しくできます。受験生のあなたも、早い目に復習することを忘れてはなりません。教材をマス ターした後は、忘れないように定期的に確認することを義務付けて、習慣化してくだい。これは学力アップでは大事なことですよ。時間の節約にもなりますからね。