8対2の法則 (第2部 中学生の定期試験)
8対2、パレードの法則については、前のブログで説明しましたね。全体の2割が、8割の内容を決めてしまうということです。このことは、長年塾で生徒を教えていて、実感することがよくあります。とくに、数学や理科、社会の勉強においてです。学校から宿題用の問題集が支給されますね。使っている問題集は学校によって違いますが、数学ではリピートという教材が、よく中学で使われています。ページ数がたくさんあり、問題量も多いです。だからたいていの中学生にとっては、定期試験までにやり終えるのがやっとで、復習をする余裕などほとんどありません。解らないところは、私が説明し、一応理解してもらいますが、同じような問題がテストに出題されて、解けるようになるには、復習が欠かせません。難しい問題は、理解してもらうための説明だけで、時間がかっかてしまいます。さらにその問題が、本番で解けるかと言えば、はなはだ疑問です。たった1割の得点にもならない問題を、解けるようになるために、どれだけの時間がかかってしまうのでしょう。
8対2の法則ではないですが、点数を採るためには、そのような難しい問題に、時間を使っている余裕などありません。塾では私が、適当に生徒の勉強の時間配分を、コントロー ルしていますが、普通の中学生は、目の前のことに気持ちがとらわれていて、全体を見て、総合的にどう勉強すれば点数につながるか、などということには注意が行かなくなっています。私が長年塾生を観ていて言えることですが、そこまで戦略的に考えて試験勉強する中学生は、ほとんどいません。しかし、いつも総合点のことを考え、戦略的に勉強することを意識するように心がけていれば、少しは効率的に勉強できるようになります。
これは重要なことです。何度もこのブログで強調していますが、高校入試は内申点が重要です。定期試験では点数をとらねばなりません。だからできるだけ戦略的に勉強してくだい。勉強する時に頭を使うだけでなく、勉強の戦略を立てることにも頭を使ってくだいね。お願いします。