受験対策 あがり症の人 これは目から鱗
うちの塾の、浪人しているある受験生が、試験本番では、あがってしまって、実力が出し切れなかった、と言っていました。私も大学受験当日には、緊張して鉛 筆を持つ手が震えたことを覚えています。この紙切れだけで、今までの努力のが評価されるのかと思い、過剰にストレスをかけてしまったのです。私の場合、し ばらく問題を解くうちに、解くことに集中してきたので、緊張もとけて、リラックスできたので、無事によい結果を出すことがました。しかしあがり症の人は、 実力を発揮できないことがよくあります。ではどうすればいいでしょうか。
あがり症のT君は、模擬テストでも上がってしまうぐら い、あがり症なのですが、全くあがらなかったことがありました。それは、試験に遅れそうになった時でした。模擬テスだったですが、ちょっとしたこと から、試験開始時間を勘違いして、ぎりぎりにテスト会場につきました。いつもは直前にまとめたノートを見たり、参考書に目をとおしたりするのですが、その 時は、あわてて走ってきた、その呼吸を整えるのがせいいっぱで、会場では何もできませんでした。ところがびっくり、その時は何の緊張もせずに、問題を解け たのです。結果もまずまずでした。
この話をT君から聞いて、私は心理学的な背景を調べてみました。それによれば、前々から準備する と、かえってそれがプレッシャーとなって、過剰に緊張をもたらすようです。たしかに言われてみれば、そんな気がします。試験当日は、試験の緊張を意識 する暇がないぐらいにした方がいいのです。よく受験当日の心得のひとつとして、「早い目に会場に行きなさい」 「なにごとも余裕をもってしなければいけな い」 と言われています。しかし、それはウソです。あがり症の人は、気をもむ時間がないぐらい、ぎりぎりに会場に行った方が、かえって緊張しないのです。 その時から、私どもの塾ではそのようにアドバイスしています。そしてそれなりの結果を出しています。
ちなみにT君は、緊張せずに受験して、実力を発揮し、無事大学受験に成功しました。